smartECG for Windows 新登場

 

この度、Windows PCで動作する高機能心電計の開発に着手し、ついに市場へのリリースを計画いたしました。
新製品は、12誘導心電図解析に加え、ベクトル心電図(VCG)、心拍変動(HRV)などの機能を備えた多機能心電計です。非常に多くの作業時間を要しましたが、皆様にご提供できることを楽しみにしております。
心室遅延電位測定(VLP)は調整中。

Windows11 対応  ワイヤレス解析付心電計

 

Windows11対応です。 iOSアプリ(iOS用心電アンプ)では動作いたしませんのでご注意ください。

 

 

高機能とは

ベクトル心電図は、心臓の電気活動を三次元的に記録する心電図です。
心室遅延電位測定は、通常の心電図では記録できない微小電位を示すもので、不整脈のリスク評価に用いられます。(調整中)
心拍変動は、心拍間のミリ秒単位の変動を指し、自律神経のバランス状態を反映します。

患者様の心臓から得られる情報を最大限に分析します。
ベクトル心電図、特に時間ベクトル(TIME VECTOR ECG)は、連続したベクトルループを描くことで直感的に心臓のの状態を理解しやすいと思います。更に任意の1心拍をベクトルループを描くことができ、心筋梗塞の部位の特定や心腔内伝導障害の程度を精密に調べることができます。

次に、各機能を順にご紹介します。 (画像をクリックすると拡大表示します)

  • 12誘導心電解析画面
  • ベクトルループ画面
  • 連続ベクトル画面
  • 心室遅延電位測定①  (調整中)
  • 心室遅延電位測定② (調整中)
  • 心拍変動(HRV)

 

クラウド連携が可能

12誘導心電図のデータは従来のiPhone,iPad ,Macで測定データと共にクラウド保存ができます。
ウィンドウズ版で測定したクラウドデータは、iPhone,iPad でどこからでも閲覧することができます。

 

 

12誘導心電図

画面で表示される心電波形や背景色を、自分の好みに合わせて変更することが可能です。

 

この設定ウィンドウで変更できます。

 

 

Cabrera誘導

カブレラ誘導とは四肢誘導の標準的な並びを変えたもので、Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ、aVR、aVL、aVF の順を aVL、Ⅰ、-aVR、Ⅱ、aVF、Ⅲ に入れ替えて表示することで、心筋梗塞部位(解剖学的)を把握しやすくなります。

Heart 2000;83:657-660より

 

 

 

ベクトル心電図

1心拍ごとにベクトルループを描くことができます。
不整脈や脚ブロック、伝導障害の発見に便利です。
12誘導心電図またはスカラー心電図(X,Y,Z)では難しい心臓の電気の流れ方がとてもビジュアルに表現できます。 患者さまへの説明に適しているかもしれません。

ベクトル心電図の基本

F:正面図  S:側面図  H:水平面図

P波の小さな波形は拡大できます。
ベクトルループを動画で見ることができ、電気の流れる方向がわかりやすいです。

特長
この心電計では12誘導心電図の電極位置から計算によりスカラー心電図(X,Y,Z)を求めます。

過去のベクトル心電計は、ブラウン管に表示するループ波形をポラロイドカメラで撮影していました。 心電誘導コードはフランク誘導で測定するので、測定するまでの準備が大変でしたが、この心電計は標準12誘導心電図測定の電極位置で測定した電気信号を計算により、フランク誘導のスカラー心電図(X、Y、Z)に変換します。 しかも12誘導心電図を測定した時のデータを呼び出して再計算するため、ベクトル心電図を測定する時間を省くことができます。 この点が大きな特長と言えます。

 

症例

この症例では、脚ブロックがベクトルループに明確に表れています。

12誘導心電図では

(図1)


正常時は、伝導障害時はのベクトルループを作成します。
(図2)


(図3)
A のベクトルループ(伝導障害時)

(図4)
B のベクトルループ(正常時)

 

ベクトルループは、連続ベクトル表示上の任意の心電波形(図1、図2)を選択して描画することができます。  正常伝導と異常伝導の比較をすることができ、
明確に伝導の異なることが見られます。(図5)

連続20秒間の12誘導心電図を記録しました。そのデータを利用して、このようなベクトル図絵が描けます。
患者さんにこの波形を見ていただいたら、自分の心臓を大事に思う気持ちがより高まるのではと思います。 まるで絵画のように見えます。
スカラー心電図(X,Y,Z)から、よくここまで驚愕のチャートが作成できるものです。

(図5)

 

心室遅延電位測定

 通常では記録できない微少電位の波形を図示します。 心室遅延電位測定には長時間の心電図を記録します。
各心電図波形を加算平均して計算するため、ベクトル心電図と同様に12誘導心電図の電極位置から計算によりスカラー心電図(X,Y,Z)を求め、12誘導心電図を300秒計測します。

(図6)

 

心拍変動(HRV)

(図7)

起床時の心拍変動ですが、図7の通り変動が記録できます。図8は昼間の心拍変動波形を記録したもので、図7と図8を比較すると明らかに日内変動していることがわかります。
このことは脳内にある「体内時計」によってコントロールされた体温、心拍数、血圧等の値や覚醒⇔睡眠のリズムの変動を示します。

(図8)

日内変動とは、体内時計によって体温や血圧等のバイタルサイン、精神症状などが1日の中で変動することが判明します。

 

心電比較画面


現在と過去の比較ができます。

 

診療報酬請求について

D208 心電図検査
 2 ベクトル心電図、体表ヒス束心電図   150点

 

 

Windows11対応です。 iOSアプリ(iOS用心電アンプ)では動作いたしませんのでご注意ください。

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